NOGIOMOI

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山形のウォルトディズニーが書くブログ。

意外BREAKの「BREAK」の意味。

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 春が近づき、別れの季節から出会いの季節へと移り変わろうとしている。永遠なんてどこにもない、と考えたら、辛くても生きていける気がするのは気のせいだろうか。

 

 今日は乃木坂46、17枚目シングル「インフルエンサー」のカップリング曲である「意外BREAK」について語りたいと思う。個人的な見解だということをご了承願いたい。

 

 

意外BREAKは面白い

 「爆音で流すソウルミュージックさえ風向き次第でやさしく聞こえる」という歌詞を聞いてあなたは何を思っただろうか?僕はこの車のスピードがどのくらいなのか気になる。もし、この車が相当なスピードを出していたとしたら、風向きなんて関係なくもろに風を受けるだろう。そう考えると、この車はゆっくり走っているに違いない。風向きによって曲が優しく聞こえるのだから。カブリオレで首都高湾岸線をルーフ全開にしてゆっくり走るなんてあまりにも面白すぎる。最高だ。

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 ここにまだ面白いことがある。この曲を最後まで聞けばわかるのだが、女性の恋の終わりについて歌っている曲である。どういうわけか、勝手に夜景を浮かべ、猛スピードで走っているイメージでしかなかった。女性の切ない恋には夜がぴったりだと思っていたからだ。ところがどっこい、「飛行機が青空横切ってく」という歌詞があるではないか。青空の真下で、カブリオレが首都高湾岸線をゆっくり走っている。この情景を想像しただけで、自然と清々しい気持ちになれるのは僕だけだろうか。続く「Why don't you fly away?」は恐らく飛行機がこの女性に、そして、この首都高湾岸線をゆっくりと走るカブリオレに向けた皮肉だろう。直訳すると「一緒に飛び去ろう」となり、とてもカッコイイ言葉だが、「(恋の終わりから)立ち去れるものなら立ち去ってみろ」という意味が込められているように感じる。

 

その助手席にいた女性

 さて、意外BREAKには乃木坂46のファンが「あの人」を思い浮かべてしまう歌詞がところどころある。その一つが「孤独DRIVE」だ。乃木坂46には「孤独兄弟」というユニット、曲がある。白石麻衣と先日乃木坂46を卒業した橋本奈々末が組む最高に痺れる二人組だ。「孤独」という言葉を聞いただけで思い浮かべてしまうのは仕方ないだろう。「傷ついたらちょっと長引きそうな気がしてた」「もっと落ち込みそうな気がしてた」という歌詞からは、白石麻衣の橋本奈々末に対しての気持ちが隠されているように感じる。そして「サイドシートは今ぽっかり空いた指定席」という歌詞には鳥肌が立つ。隣にいたはずの人がいなくなったのだから、サイドシートが空いているのは容易に理解できる。だがそこに「指定席」という言葉がついているのだ。別れたはず、立ち去ったはずなのに、サイドシートは指定席。ほかの誰も座ることを許さない。唯一無二の存在。それがあの人なのだろう。そんな強い想いをその人に寄せてるというのに、「思い出振り切れそう」なんて歌詞があるのもこれまた趣がある。強がりだ。

 

 そうだ、ゆっくり走っているのに振り切れるはずがない。本当の強がりでしかない。まさに孤独兄弟だと言いたい。あれ?「Why don't you fly away?」って橋本奈々末から白石麻衣へのメッセージ?なーんて考えてしまうよ。僕という人間はまだ振り切れてないみたい。思い出を置いていけてないみたい。

 

「BREAK」の意味

 さて、いよいよ本題に移ろうと思う。この意外BREAKの「BREAK」はどういう意味なのかということについて考えてみる。たぶん、ほとんどの人が「破壊」というイメージか、心がダメージを受けるというイメージで受け取っているだろう。しかし、BREAKには多くの意味がある。その中でも「休憩」「変わり目」「夜明け」についてフォーカスしたいと思う。

 

 まずは「休憩」という意味。「もっと落ち込みそうな気がしてた」という歌詞から、「意外に落ち込まなかった」ということがわかる。車でソウルミュージックを聞いてたのは、単なる休憩だったかもしれない。そう考えると、ゆっくり走っているのも納得できる気がする。そうなのだとしたら僕の上記の見解は恥ずかしさしか残らない

 

 次は「変わり目」という意味。これはそのまんまだ。「次に会う人がどこかで待っているだろう」という歌詞から、次の人が変わろうとしていることがわかる。でもまだ出会ってはいない。だから変わり目という意味はしっくりとくる。

 

 最後に「夜明け」という意味。これは完全に心が晴れたのだろう。新たに始まったことを意味する。これなら振り切れそうな気がする。「大したことない、あんな男一人別れたくらいで」という歌詞から同じ力強い意味を解釈することができる。

 

 まだ振り切れず休憩しているのか、それとも今変わっている真っただ中なのか、あるいはもう完全に夜が明けたのか。どれも似ているようで似ていない。こう考えてみると、どれも正解のような気がする。何が正しいとかはない。こうやって歌詞について深く考えてみるのは楽しい。ぜひみなさんも考えてみてほしい。意外BREAKの「BREAK」はどういう意味なのかを。僕は上記をすべての意味だと考えた。ぜひともみなさんの意見が聞きたいなぁ。あ、もうこんな時間。読んでくださったかたありがとうございます。それでは、へばなっ!