花言葉は乃木坂46
先日、生田絵梨花さんが卒業を発表しました。僕の人生で初めての「推し」が卒業を発表しました。
通知を見た瞬間、頭の中が真っ白になったのかそれとも真っ暗になったのか今でもわかりませんが、何も手が付かなくなったことは覚えています。
徐々に頭がぼんやりしてきたと思えば、今までの楽しかった記憶が次々と脳内に流れていきました。走馬灯とはこのことを言うのでしょうか。
貴方に出会って、乃木坂46に出会って僕の人生は変わりました。感情を押し殺すことが得意な僕でも、貴方を見ているときは自然と笑顔になれました。
誰かに会うために身なりを整えたことがなかった僕でも、貴方に会うときは靴や髪に気を遣っていました。大学に入り大切なものを失った暗闇の人生の中、貴方は光になってくれました。
スペイベの時、生田さんに会うために買ったDr.Martensの靴を貴方は「Martinだ〜」と声をかけてくれました。一回で僕は気づかなかったので、三回くらい言ってくれましたね。
好きな人に会うために買ったものを、好きな人が触れてくれる。たったそれだけの事かもしれませんが、あの時初めて「恋」の意味を知ったかもしれません。
参加者全員に話しかけてくれる優しさと、同時に楽しませてくれる生粋のエンターテイナーに僕の目は確実に奪われていました。
最後にチラッと話しかけた時、スタッフさんから「話さないでねー」と言われたのですが、生田さんは気にせず僕の質問に答えてくれました。どうしてそんなに優しいのでしょうか。
乃木坂46にとって生田絵梨花という存在はとてつもなく大きなものだと思っていますが、同時に生田絵梨花さんにとっても乃木坂46という存在はとてつもなく大きなものだったのではないでしょうか。
近年、アイドルというフィールド以外での活動が多くなった貴方だからこそ、乃木坂46への想いは一層強くなっていったのではと勝手に思っています。
そんな貴方が卒業を発表したのだから、相当な決意と覚悟があったのでしょう。
いつ卒業を発表してもおかしくない事はわかっていたのに、そのために心のバリケードを強く強く築いてきたはずなのに、通知一つで全て崩れていきました。なんの意味もなかったんだと思います。
10年も乃木坂46で活動しているのに、まだまだアイドルの貴方を観たいと思ってごめんなさい。準備はしてたはずなのに泣いてしまってごめんなさい。
まだありがとうもおめでとうも言いません。
できれば、卒業コンサート会場で会えたら。
後悔はいつだって意地との綱引き